メリットやデメリットは?契約社員の働き方に迫る!
契約社員とはどういう働き方か
何かと批判の的にされやすいのが「派遣社員」という勤務方法ですが、実際にはデメリットばかりがあるものではありません。
「派遣社員」という名前が最初に日本で有名になったきっかけはやはり篠原涼子主演の「ハケンの品格」からではないかと思いますが、当時は「正社員という会社のしがらみにとらわれず自分のスキルを活かした仕事をやっていく」という自律的な勤務方法としてもてはやされました。
しかし時間が経過して多くの企業が導入をすることになった結果、「正社員のなりそこない」「すぐに首切りができる臨時の間に合わせ人員」といった不名誉なイメージが先行するようになってしまいました。
さらに派遣法が改正されたことにより、同一派遣スタッフは上限3年までというふうになってしまい3年の契約期間が終わったら自然に首切りとなってしまうというますます立場が不安定になるという状態に置かれています。
20年ほど前ならば派遣社員は正社員以上の高給を望むこともできるような新しい働き方ではあったのですが、いつの間にかデメリットばかりが強調されるようになってしまったのは残念なことです。
派遣社員という働き方が向いている人
正社員になりたいけれどもなかなか仕事がなくやむなく派遣社員をしている人もいるかもしれませんが、人によってはむしろ正社員よりも派遣社員という形の方が向いているということもよくあります。
派遣社員に向いているとされる人とされるのは、「正社員のように長時間拘束をされる仕事ができない人」や「自分で特定のスキルを極めたいという目標がある人」もしくは「正社員のような責任のある業務をしたくない人」です。
契約社員の場合正社員と違って期間を決めた契約をし、その期間が終了すれば別のところに派遣されるようになるという形がとられます。
一つの仕事場で人間関係に縛られたくないという人や、仕事以外の付き合いに時間をとられたくないという人にとってはむしろ派遣社員という立場は便利というふうにも言えます。
・自分のライフスタイル・希望条件に合わせて働ける
・さまざまな企業や職場を経験してスキルアップできる
・キャリアを活かした仕事が選べる
また正社員の場合にはどうしても会社命令に従わないといけなくなるため、転勤や部署の異動などを断ることができません。
そうしたものを受けず自分の働きたい場所で希望する時間内だけ勤務できる派遣という働き方は決して悪いものではないでしょう。
正社員に登用される制度がある職種も多い
もう一つ派遣社員という働き方でよくあるのが、スタッフの技能によって生え抜き正社員になることができる制度です。
アパレル業界やデザイン業界、美容業界など特定のスキルが必要になる仕事では、いきなり正社員として登用をするのではなくまずはアルバイトや契約社員として勤務をしてそこから実力に応じてランクアップしていくことができるということもよくあります。
例えば専門の勉強をしてこなかったという人が転職で業界に入るというときには、いきなり正社員として採用される可能性は低いですが、まずは派遣社員として入社をしてそこから実力を伸ばして正社員になれるというルートがとれます。
派遣社員だけでなく、準社員や嘱託社員、非常勤社員など同じような待遇で募集されていることもあるので、まずは「正社員じゃなければだめ」というような先入観ではなく、メリットとデメリットを比較して仕事を選んでみてください。