家族みんなで助け合い。フランス女性に学ぶ働き方とは?
少子化対策で成功した国として知られるフランス
日本からの観光客がヨーロッパ地域で1~2を争うのがフランスです。
フランスは芸術の都というイメージやおいしいワインやチーズというプラスイメージが多く伝えられている国ですが、ここ最近では特に「少子化対策に成功した珍しい国」としても知名度を高めています。
日本における出生率がここ数年1.3人台をこまかく推移しているのに対し、フランスでは最大に落ち込んだ90年代から国家的な対策によりその数を回復させ、現在では1.98という高い数字を出すまでになっています。
フランスにおける少子化対策はまず会社で休みやすい状況を整え、育休を取得した女性が復帰をしたときに同じ給与額、同じポジションとすることを法律で定めています。
参考>>高齢化社会を脱出した国々とは?
日本をはじめ世界各国で深刻な状況となっている少子化問題ですが、日本もこのフランスやほかに対策に成功したとされる北欧諸国のやり方をまねていくつかの施策を導入してはみたものの、それほど効果を上げているとは言えない状況です。
これは少子化対策そのものが素晴らしかったということだけでなく、もともとのフランスにおける女性のライフスタイルがうまく施策にかみ合った結果ではないかといえます。
フランス人女性のライフスタイルとは?
日本で発行される女性誌などでもたびたびフランス人女性のライフスタイルは取り上げられているところです。
フランスという国は非常に長い歴史のあるヨーロッパの有力国ではありますが、その長い歴史の中では何度も他民族や他国家からの侵略を受け長い戦争をしてきたということもありました。
ですので基本的には外部から来た「よそもの」に対しては警戒心が強く、不愛想な態度をとられることがよくあります。
しかし会う回数を重ねて親しくなると非常に丁寧に接する、礼儀正しい一面も持ち合わせています。
またよく言われるのがフランス人は「恋愛のことばかり考えている」ということで、特に男性は外国人であっても女性に対しては非常に愛想がよく、日本では考えられないような大げさな告白をあって間もないような人にもどんどんしてきます。
反対に女性は自分の意見をはっきり言うタイプの人が多く、結婚していたり付き合っていたりする男性がいてもどんどん自分の意見を伝えあまり衝突するということを恐れないという傾向があります。
その結果当然のように離婚率が高く、なんと結婚したカップルの50%は離婚をしているといいます。
ただしフランスは結婚制度と別にパートナーシップ制度が整っているため必ずしも結婚という形をとらなくても女性が安定的な生活をしていくためのしくみが整えられています。
結婚という形にこだわらず、自分のライフスタイルを優先させることができるという社会環境が「子供を産みたい」という気持ちにつながっているのかもしれません。
シンプルなライフスタイルを好むという一面も
ファッションの発信地という印象もあるパリですが、以外に地元の人は質素なライフスタイルを好む傾向があるといいます。
メイクやファッションはやりすぎない程度におさえており、中にはほとんどすっぴんと思えるような恰好で平気で生活する大人の女性も多くみられます。
ただしその分美容に関するこだわりは強く、自分の体のメンテナンスは丁寧に行うということも特徴になっています。
子育てについてはどうかというと、まず個人主義の国であるフランスはあまり子供にあれこれ指示したり管理したりすることはありません。
半面で家族で過ごす時間を大切にし、必ず決まった日に家族で食卓を囲むなど短くてもしっかりとつながった家族関係を作ることを重視します。
フランス人女性は恋人もそうですが子供に対しても決して「自分を犠牲にする」ということを優先させません。
自分の時間を大切にしながら、恋愛や子育てをしていくということこそがフランス人女性のライフスタイルといえます。